妊娠の兆候と生理前

妊娠中毒症

妊娠中毒症とは?

妊娠中毒症とは、妊娠による母体の変化に、お母さんが上手く対応出来ていない状態のことです。

妊娠によって母体に負担がかかると、高血圧や尿タンパク、むくみなどの症状が現れ、お腹の中の赤ちゃんに対しても成長障害などが起こってしまうことがあり、このような症状のことを妊娠中毒症と言います。

妊娠中毒症は、妊娠による母体への負担が原因のため、出産して母体への負担がなくなると、ほとんどの場合すっきりと治ります。


妊娠中毒症の症状

妊娠中毒症の症状は、主に以下の3つです。

次のうちのどれか一つでも当てはまる場合には、妊娠中毒症と診断されることがあります。

 

【高血圧】

妊婦の血圧の正常値は、最高血圧が100〜130mmHg、最低血圧が60〜80mmHgぐらいですが、この血圧が、最高140mmHg以上、最低90mmHg以上になったときには「高血圧」と診断されます。

高血圧は多くの場合、自覚症状がほとんどありませんが、もしも頭痛・めまいなどの自覚症状が現れた場合は、かなり重度の高血圧の可能性も考えられますので、なるべく早く病院に行くようにしましょう。

 

【尿タンパク】

尿には通常、タンパクは含まれませんが、尿検査で++が出たり、+が2回以上出た場合は、妊娠中毒症が疑われます。

尿にタンパクが出る理由は、腎臓の働きが弱くなって、血液のろ過作用が十分に発揮されないことによります。

 

【むくみ】

むくみも、妊娠中毒症の症状の一つです。

ちょっともむくみ程度なら問題にならないことも多いのですが、朝から手足がむくんでいるときやトイレの回数が減ったとき、急に体重が増えたとき(1週間に500グラム以上)は、特に注意しなければいけません。


妊娠中毒症の赤ちゃんへの影響

妊娠中毒症になると、血管が収縮して赤ちゃんへ流れる血液量が減少してしまいます。

赤ちゃんへ流れる血液量が減少してしまうと、赤ちゃんの成長に必要な栄養分や酸素が減り、赤ちゃんの発育が遅れたり、重度の場合には子宮の中で赤ちゃんが仮死状態になってしまうこともあります。

そのため、重度の妊娠中毒症の場合には、まだ出産には早い時期だったとしても母子の安全のために、人工的に出産させることもあります。


妊娠中毒症になりやすい時期

妊娠中毒症になりやすいのは、主に妊娠36週目以降で、ほとんどの妊娠中毒症はこの時期以降に発症します。

妊娠後期には赤ちゃんも大きくなり、より多くの血液を必要とするために母親の血液量も増え、その結果母体にかかる負担が大きくなるからです。


妊娠中毒症になりやすい人

妊娠中毒症には、次のような人がなりやすいと言われています。

しかし、次の条件に当てはまるからといって必ず妊娠中毒症になるというわけではなく、あくまでも発症のリスクが増すということですので、ご自分の状態をよく確認し、リスクが高いと思われる人はより慎重に経過を観察するようにしましょう。

 

【初めての妊娠】

初めての妊娠時には、母体が妊娠に慣れていないためか、妊娠中毒症が起こりやすいと考えられています。

 

【高血圧の人】

血圧の高い人は、妊娠中毒症が起こりやすいと考えられています。また、遺伝的に高血圧の家系の人は、妊娠をきっかけに高血圧が発症するということもめずらしくありません。

 

【太っている人】

太っている人は妊娠時に母体に負担がかかりやすく、妊娠中毒症になりやすいと考えられています。また、もともとは太っていなくても、妊娠中の体重増加が大きい人も妊娠中毒症になりやすいと言われていますので、注意が必要です。

 

【高齢出産】

特に40歳を過ぎてからの出産の場合は、成人病のリスクが高まるのと同時に、妊娠中毒症のリスクも高まります。

 

【全身疾患を持っている人】

糖尿病や慢性腎炎、自己免疫疾患を持っているような人は、妊娠中毒症にもなりやすいと言われていますので、注意が必要です。

 

【多胎妊娠】

双子や三つ子などの場合には、通常の場合よりも母体に大きな負担がかかりやすくなるため、妊娠中毒症にもなりやすくなります。


妊娠中毒症と次回の妊娠について

一度妊娠中毒症になってしまった場合には、次回の妊娠でも妊娠中毒症にかかりやすくなり、しかもより重症になりやすくなっています。

また、生活習慣が原因で妊娠中毒症を起こした場合には、産後にも同じ症状が続きやすくなります。

そのため、妊娠中毒症の経験がある人は必ず妊娠時に、担当医に以前妊娠中毒症になったことがあるということを伝えましょう。

担当の先生にあらかじめ伝えておくことによって、妊娠中毒症が起きないように注意深く経過を観察し、何かあったときでも早期に対応することが可能となります。


妊娠中毒症の予防

妊娠中毒症を予防するためには、以下のポイントに気をつける必要があります。

 

【十分な休養を取り、ストレスをためない】

体が疲れていたり、ストレスがたまっていたりすると、妊娠中毒症のリスクが高くなってしまいます。

妊娠中は十分に休養を取り、ストレスをためないように心がけましょう。

 

【食生活に気をつける】

妊娠中毒症を防ぐためには、正しい食生活が非常に重要になります。

特に塩分の摂り過ぎには十分に注意し、高タンパク・低カロリーの食生活を心がけましょう。

野菜や果物をしっかりと食べて、ビタミンやミネラル・食物繊維なども十分に摂取するようにしましょう。

 

【体重増加に気をつける】

上記の食生活とも関係してきますが、体重増加と妊娠中毒症の間にも深い関係が見られますので、妊娠中は特に太りすぎに注意しましょう。


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